離乳食はいつから2回食にする?進めかたや食べさせ方を紹介します!
徐々に大人と同じように食事が摂れるようになるための練習としてスタートする離乳食ですが、この質問のように離乳食がうまく進まないと不安になるママも多くいらっしゃいます。
今回は離乳食の進めかたから、2回食におすすめのメニューやポイントも解説していきます。
離乳食の進め方とは?
離乳食は、初期・中期・後期・完了期に時期を分け、徐々にすすめていきます。
それぞれの進める目安を説明します。
離乳食初期(ゴックン期)
生後5〜6ヶ月になって首がすわってお座りができるようになった頃、大人が食べている食べ物に興味を示すようになります。このタイミングから離乳食をすすめていきましょう。まずは1日1回スプーン1杯からスタートし、味に慣れさせていきます。お粥はすりつぶしてお米に対して水を10倍加えた、10倍がゆから始めていき、慣れてきたら少しずつ水分を減らしてヨーグルトくらいの固さにしていきましょう。
食べる量が増えてきたあたりで、食事を1日2回に増やします。
離乳食中期(モグモグ期)
生後7〜8ヶ月くらいの頃、食べる量も増えてきて食事が1日に2回が基本になったあたりで、食事の固さを変えていきます。絹ごし豆腐くらいの固さにし、主食・主菜・副菜の3つを揃えたメニューにしましょう。
離乳食後期(カミカミ期)
生後9〜11ヶ月くらいの頃、自分で食べたいという気持ちが高まり、手づかみでご飯を食べようとしたり、ママの持っているスプーンを持とうとしたりするようになります。1日3回に増やし、歯茎でつぶせる熟れたバナナくらいの固さにしましょう。
離乳完了期(パクパク期)
生後12ヶ月経ち、1日3回食べることになれてきたら、いよいよミルクの卒業です。おやつの時間を増やし、栄養のほとんどを食事から摂れるようにします。このときの授乳は栄養摂取目的よりは、スキンシップが目的になっていきます。
2回食の進めかたとは?
2回食は、離乳食初期の後半あたりから離乳食中期にかけての時期で、生後7〜8ヶ月あたりです。あるいは、離乳食を開始して1ヶ月経過したあたりが目安になるでしょう。赤ちゃんの様子をみながら行っていくことがコツです。
2回食をスタートするタイミングは?
離乳食をすすめて行く中でこのような様子が出てきたら、2回食をスタートするサインです。ただ食べさせるだけでなく、食事の様子も見て、小さな成長に気づいていくことも大切です。
・一定量をきちんと食べられるようになってきた
・だいたい機嫌よく離乳食を食べることができる
・スプーンを嫌がらなくなってきた
・食べ物をもぐもぐ噛んで、ごっくんと飲みこめるようになってきた
嫌がって舌で食事を押し出してしまったり、上手にごっくんができない場合には、焦らずに1回食で様子を見ていきましょう。
タイムスケジュールはどう組む?
食事のリズムをつけるために、午前に1回と午後に1回それぞれ行えるようにします。食物アレルギーの出現も考慮し、午前に初めて食べさせる食事を、午後に食べ慣れているものを食べさせるようにしましょう。
可能であれば、午前午後どちらもできるだけクリニックがやっている時間に行うと安心です。
量と種類の目安は?
1回食にて、例えば10倍がゆが大さじ4杯くらいになってきたあたりで、2回食を検討しはじめます。
2回食のうち、1回目の食事は今までと同じ量を与えます。2回目の食事はまずは1回目の1/3の量から始め、慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。
種類は、1種類だけに偏らせず、主食(炭水化物)・主菜(タンパク質)・副菜(野菜・果物)がそれぞれ少しずつ摂れるようにします。
そして2回食に慣れてきたころには、主食を50〜80g、主菜は肉や魚であれば10〜15g(または豆腐を30〜40g)、副菜を20〜30g摂れる状態が目安になります。
ただし、あくまで目安です。赤ちゃんの好みや成長に合わせて、調整していきましょう。
固さの目安は?
2回食になると、1回食よりも少し固めのメニューを取り入れることができるようになります。裏ごしをして「スプーンですくって傾けたときに、絶え間なく落ちる程度のやわらかさ」にします。このくらいが、赤ちゃんの舌でつぶせる固さの目安になります。
お粥であれば、少しお米の形が残る7倍がゆにしていきましょう。
2回食のおすすめメニューを紹介します!
2回食に増やした場合に困るのが、食事のレパートリーです。簡単に作れるメニューを紹介します。
ポイントは、薄味にして塩分がなるべく少なくなるようにすることです。
主食におすすめ:しらすがゆ
しらすを細かく刻んで塩抜きします。そこに、少しお米の形が残ったお粥を合わせて完成です。ほんのりとしらすの風味が香ります。
主菜におすすめ:赤ちゃん向け肉じゃが
肉は油分が一番少ないささみを使いましょう。筋を取り除き、よく茹でてすりつぶします。じゃがいもとにんじんとたまねぎは、茹でるかレンジで温め、しっかり火を通して柔らかくなった状態にします。じゃがいもは粗めにつぶし、にんじんと玉ねぎは2〜3mm角に刻みます。鍋に食材を全ていれ、かつお出汁を加えて煮たら完成です。
注意する点は、出汁は必ず薄めにとったものを使用することです。市販の顆粒出汁は塩分を多く含みすぎてしまうため使用を避けましょう。
副菜におすすめ:にんじんとブロッコリーのヨーグルト和え
ブロッコリーとにんじんを、舌でつぶせる固さになるまで茹でます。ゆであがったものをそれぞれ刻み、ヨーグルトで和えたら完成です。
このとき使用するヨーグルトは、砂糖などが添加されていないプレーンを使用してください。
2回食を進める上でのポイントは?
2回食をすすめていく上でのポイントを説明します。
新しい食材は1つずつ増やしていきましょう
離乳食を進めていく中で、一番注意する点は、食物アレルギーの出現です。一度に複数の新しい食材を取り入れアレルギー反応が出た場合、何が原因でアレルギーが出たのかがわからなくなってしまいます。
また、赤ちゃんも新しい味を1つ1つ経験することが大切であるため、ひと口食べるところから始め、食べられることがわかってから量を増やしていくようにしましょう。
赤ちゃんのペースにあわせましょう
今まで美味しそうに食べていた離乳食を急に嫌がるようになることは、よくあります。
赤ちゃんによっては、ザラザラ感やツブツブ感に慣れなかったり、上手に口のなかでつぶせず、飲み込みにくかったりすることがあります。
丸呑みしようとしたり「おえっ」と言っていた場合、もしかしたら具材が少し大きくて食べづらいのかもしれません。
もうひと周り小さくカットしたり、茹でる時間を長くして柔らかくしたりしましょう。
毎回離乳食を作るママも、赤ちゃんが食べてくれなかったら、やるせない気持ちになっていくこともあるでしょう。そのときには、市販のベビーフードを活用してみるのも手です。
離乳食の後には母乳やミルクをあげましょう
離乳食を食べる量が多くなってきたとしても、このころの栄養源はまだ母乳やミルクがメインです。離乳食の後には、授乳をするようにしましょう。母乳の場合には、飲みたいだけ飲ませてください。
離乳食を食べている間のコミュニケーションを大切に
子どもは、大人の様子をみて様々なことを認識します。なので、一緒に食事を取る大人が美味しそうに食べている様子をみて、食事は美味しいものだと認識していきます。離乳食を食べている間も「美味しいね」や「食べられて嬉しいね」などと声をかけて、食事が楽しい場所になる空間作りを意識していきましょう。
離乳食を進める上でのよくあるトラブル
離乳食を進めていくうえで、イレギュラーが起こることがあります。その対処法について説明します。
スケジュールがずれてしまった場合の対応
たまには気分転換で外出したいときもありますよね。規則正しく同じ時間に生活することが本来なら理想ですが、外出するとなるとなかなかそうはいかないかと思います。
その時には翌日以降から、規則正しいスケジュールに戻していけば大丈夫です。
規則正しく生活することに神経質になりすぎて、時間がずれてしまったことにイライラすると、その気持ちを赤ちゃんが察知してストレスに感じてしまいます。
多少の時間のずれは許容して、気持ちを切り替えていきましょう。
離乳食を増やすと便秘になりやすい
母乳やミルクが減ってくると、水分摂取量が減るため、便秘になってしまったというケースは多くあります。
うんちが固くなってきている場合には、食事でスープ類や水分の多いおかずを選ぶようにしましょう。
もしうんちが固くなって出しずらそうにしていたり、便秘が続いている場合には、主治医に相談しましょう。
赤ちゃんにあわせたペースですすめていきましょう
今回は2回食の進めかたについて説明してきました。新しいことを日々体験し学んでいく赤ちゃんは、その変化が早いとストレスに感じてしまいます。
大人でも食事に好みがあるように赤ちゃんにも食事の好みがありますし、成長スピードも赤ちゃんによって異なります。
必ずこの時期に進めていかないといけないと決まっているわけではありません。
赤ちゃんのペースに合わせて、離乳食をすすめていくようにしましょう。
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この記事を書いた人
メルシーママン編集部
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