夜泣きの原因は???今すぐ使える対処法&おすすめグッズはある?
夜泣きが何日も続くとストレスも溜まって永遠に続くような気がしてしまうかもしれません。
しかし、夜泣きは赤ちゃんの成長過程の一つに過ぎないので、心身のバランスが整ってくれば必ずおさまってきます。
夜泣きの原因を知り、対策と対処法を試して上手く乗り越えていきましょう。
夜泣きとは?
夜泣きとは生後6か月頃から赤ちゃんにみられる「夜間に泣き出してぐずり続けること」をいいます。
夜泣きはいつの時代も育児中の大きな悩みごとの一つ。
理由や原因がわからないものとされていますが、本当にそうでしょうか。
夜泣きの原因は解明されていない
昼と夜のペースができたと思ったとたんに始まる「夜泣き」。
原因が医学的にはっきり解明はされていなくとも赤ちゃんから聞くことができないだけで、心身が不快な状態であることを訴えていることに変わりありません。
不快な状態を引き起こしているものが一つではないので、難しいですが汲み取ってあげることで対処ができます。
夜泣きの原因とされているもの
夜泣きの原因だと考えられるものには以下のようなことがあります。
- ・身体的な不快感
・睡眠のリズムが崩れている
・情緒の発達によるもの
・日中の出来事が刺激になっている
・睡眠の未熟さによるもの
何らかの身体的な不快感がある
赤ちゃんが身体的な不快感を理由に夜泣きしている場合は、それを解決してあげることで収まる可能性が高いです。
下記のようなことがないかを確認してあげましょう。
- ・お腹が空いた
・のどが渇いた
・おむつが汚れて気持ち悪い
・部屋が暑すぎたり、寒すぎたりする
・衣服や布団の肌触りが気になる
・歯の生え始め、違和感がある
・身体のどこかかゆい、痛いなど
・鼻がつまっている
睡眠のリズムが崩れている
お昼寝が長すぎると、夜眠れなくなります。
新生児期には昼夜の区別なく2~3時間おきに目覚めますが、生後4ヶ月を過ぎると、2~3歳にかけて次第に大人と同じように睡眠と覚醒のサイクルに近付いていきます。
赤ちゃんを無理やり起こすのはもちろんNGですが、成長に併せて少しずつお昼寝の時間を短くし、生活リズムをつけてあげることも大切です。
情緒の発達によるもの
夜泣きの原因の一つとして「精神的なショック」によるものがあります。
例えば、大きな声や物音に驚いたり、不安を感じる出来事により恐怖を感じたことが原因となっているケースです。
夜泣きが続くとママやパパも疲れが溜まり、イライラしたり、気がめいったりしがちです。
ママのメンタルも赤ちゃんに影響するので、意識的に気分転換の時間を作ったり、家事代行サービスを頼んでみたりとホッとする時間を作ることもおすすめです。
日中の出来事が刺激になっている
人間の脳は睡眠中に記憶の整理や定着を行っており、赤ちゃんも同じです。
日中にたくさんの人に会ったり、遊んだり、普段は行かないところへ出かけた時や旅行に行った時など刺激の大きいことがあった日は脳へのインパクトが普段と異なります。
赤ちゃんは日々新しい刺激を体験する上に脳が発達中のため、神経が高ぶり興奮状態から夜泣きにつながると考えられています。
睡眠の未熟さによるもの
睡眠には、「ノンレム睡眠」という深い眠りと「レム睡眠」という浅い眠りがあります。
赤ちゃんはノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが未熟なため、レム催眠の時のちょっとした刺激で目を覚ましてしまいます。
例えば怖い夢をみるなどにより、夜泣きすることもあるのです。
夜泣きの対策
夜泣きは原因が明確になっていないので、絶対という決定的な対策はありません。
また、どのような方法が効果的かは赤ちゃんによっても異なります。
ここでは、効果のあった夜泣きが改善する対策について紹介します。
日中に興奮しすぎないようにする
風や光、音や話し声など日常の生活の中でも赤ちゃんにとっては刺激となっています。
初めての場所に行ったり、大勢の人に囲まれたり、たくさんのお友達と遊んだりすると普段よりも刺激が多く、赤ちゃんが情報を整理しきれなくなります。
仕方のない時もありますが、予定をつめこまないようにするのも方法の一つです。
夕方のお昼寝を避ける
夕方にたくさんお昼寝してしまうと、その分夜眠れなくなる可能性が高くなります。
入浴の時間を早めたり、ご飯の時間にしたりなど工夫して夕方に寝かさないようにしましょう。
もし、夕食を用意している時に寝てしまいそうなら作りおきやベビーフードを活用するのも良い手段です。
生活のリズムを整える
食事、入浴、睡眠など生活のリズムを一定にしてあげるとサイクルが整い夜泣きが減る場合があります。
一気に変えようとすると大変なので、まずは朝起きる時間から、といったように無理のないところからトライしてみましょう。
入眠の習慣(儀式)を決める
儀式というとなんだか仰々しいですが、入眠前の決まり事を作っておくと寝るタイミングの習慣づけに役立ちます。
例えば、寝る前には絵本を読む、薄暗くして今日あったことを話す、子守歌を歌うなどです。
寝る前にいつも同じ行動をすることで「寝る時間がきた」と心身の寝る準備を整えることができます。
日中に散歩をしたり、屋外で遊ぶ
日中にお散歩したり、身体を動かして遊ぶと夜にぐっすり眠りやすくなります。
単純に身体が疲れるという面もありますが、これにはホルモンが関係しています。
なぜなら、日光を浴びることで精神を安定させるホルモンや催眠作用や生活リズムを整える作用のあるホルモンが分泌されるためです。
・セロトニン
└精神をあっていさせる作用をもつホルモン
・メラトニン
└催眠作用、生活リズムを整える作用をを持つホルモン
セロトニンが分泌されることで増える
寝る時間や入浴の時間を変えてみる
寝る時間や入浴の時間を変えてみるのも一つの方法です。
生活のリズムを整える方法とは真逆に思われるかもしれません。
しかし、夜泣きが続いている時はルーチン化することはいったん脇に置き、まずは赤ちゃんのリズムを知ることを優先してみましょう。
午前中はなるべく起こしておく
夜泣きしていると朝起きるのが遅くなりがちです。
午前中はなるべく起こしておくようにして、まずはそのサイクルから無理のない範囲で変えていきましょう。
例えば、朝起きてカーテンを開け日光を浴びる、窓を開けて空気を入れ替える等からやってみてください。
夜泣きしたときの対処法
夜泣きのツラいところといえば「夜泣きした時はこれをすれば必ず泣き止む」という方法がないこと。
ここでは、実際に効果があった対処法を集めてみました。
手詰まりになったときにぜひ試してみてください。
一度起こしてしまう
色々やってみたけれど、それでも泣き止まない時には思い切って一度起こしてしまうのも効果的です。
電気をつけて一緒に遊んだり、ベランダに出て外気に触れさせたり、ガラっと雰囲気を一転することで気分転換になり、すんなり寝ることがあります。
意外に思うかもしれませんが、「効果があった」という声が多い方法の一つです。
しばらく泣かせてみる
あまりにも長い時間放置するのはおすすめできませんが、何を試しても泣き止まない時にはしばらく泣かせてみるのも一つです。
少し泣かせる場合には近所への配慮や赤ちゃんの安全には十分注意しましょう。
目安は長くても15分程度です。
安心する音や歌を聞かせる
胎内で聞いていた音に近い音を聞かせることで安心して眠る赤ちゃんもいます。
例えば、テレビの砂嵐の音や流水音やビニール袋をガサガサとさせる音などが近いといわれています。
または、you tubeなどでも赤ちゃんが寝る音楽や胎内音があります。
抱っこをしてゆらす
抱っこして優しく揺らすと心地よい揺れで泣き止み、眠ってくれることがあります。
ただし、激しく揺らすことは厳禁です。
揺れが激しいとかえって覚醒して逆効果になることや、頭蓋内に損傷(揺さぶられっ子症候群)を起こす危険性があります。
ドライブに連れ出す
夜泣き対策にドライブに行くのも効果があったとの声が多い対処法です。
ママも気分転換になる上、泣き叫ぶ赤ちゃんの声を車の中なら気にせずにすみます。
車を走らせるうちに車の振動が心地よい刺激となって赤ちゃんが寝てくれます。
また、夜泣きドライブであればパパも対処がしやすいです。
抱っこせずに寝かせたまま声かけしてみる
泣き出してもすぐに抱っこはせずに寝かせたままで優しく声掛けをしたり、お腹をトントンしてあげたりすることで落ち着いてくれることもあります。
夢や自分の寝言で一時的に目が覚めて泣いていることもあるので、試してみてください。
寝巻きや布団・おむつを替える
寝巻や布団、おむつなどの肌感覚が気に入らずにぐずっている場合もあります。
寝巻やおむつを替えてあげたり、布団との間にタオルをはさむなど、感覚を変えてあげてみてください。
肌感覚が変わったことで気分が落ち着いて寝てくれることがあります。
ご近所の人に話しておく
夜泣きがひどい期間はご近所に迷惑をかけているかもしれません。
夜泣きが始まったらお隣などご近所の方へ「毎晩うるさくてすみません」とひと言ご挨拶しておきましょう。
そうすることで、ご自身のストレスも軽減できますし、ご近所の理解も得やすくなります。
月齢別の夜泣きの原因と対処法
月齢別に赤ちゃんの夜泣きの原因と思われるもので多いものと対処法について紹介します。
生後1~5カ月
この時期の赤ちゃんの夜泣きは身体的な不快感が理由であることが多いです。
お腹がすいた、のどが渇いた、おむつが汚れている、暑い・寒いなどの不快を解消してあげましょう。
5カ月~1歳
この時期はまだ体内時計が未発達なことから、生活のリズムが整っていません。
生活のリズムを徐々に整えるとともに、一度起こしてしまってお散歩やドライブなどの対処をしてみましょう。
生後6カ月頃~1歳
生後5か月を過ぎたあたりから日中の刺激による影響で夜泣きが増えます。
人の表情や動きを認識するころなので、抱っこやトントンで安心させてあげましょう。
1~2歳
この時期になると日中の活動の幅がかなり広がり、刺激も多くなります。
その影響で夢を見たりして夜泣きが起きることがあります。
日中に思い切り身体を動かして遊ばせることで睡眠が深くなるので試してみてください。
3歳
夜泣きは1歳半頃から段々と落ち着いて、2歳になるころには見られなくなります。
しかし、3歳ごろになっても夜中に突然泣き出すことがあります。
3歳を過ぎてからの夜泣きには環境の変化や体調不良からくることが多いようです。
<3歳以降の夜泣きの原因と対処法>
・身体の不快感
└暑い、寒い、のどが渇いたなど身体の不快感からくる夜泣き
身体的な不快を取り除いてあげましょう
・睡眠サイクルの乱れ
└何らかのきっかけで睡眠のサイクルが乱れたことによる夜泣き
日中によく身体を動かしておく、夕方のお昼寝はさせない等、夜ぐっすり眠れるようにします。
・情緒の乱れ
└日中に不安なことや嫌なこと、緊張した出来事など心理的にストレスや強い刺激を受けた出来事があった
トントンしてあげるなど、安心させてあげると良いでしょう。
・環境の変化
└幼稚園、引っ越し、日中の刺激的な出来事など環境の変化によるもの
興奮している状態なので落ち着けるように安心させてあげましょう。
・病気
└不眠症や睡眠関連呼吸障害、その他の病気などかもしれません。
小児科で相談してみてください。
・夜驚症(やきょうしょう)
└パラソムニア(睡眠随伴症)という睡眠障害の病気の一つ。
小児科を受診しましょう。
絶対にやってはいけない3つの夜泣き対策
夜泣きの赤ちゃんへの対処法として絶対にやってはいけない対処法について3つ紹介します。
長時間放置すること
夜泣きが続くとママもパパもストレスや疲れが溜まってしまいます。
泣いている赤ちゃんにイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、長時間放置するのは絶対にNGです。
少し様子をみるにしても15分程度にして、それ以上放置するのはやめましょう。
手荒くなること
何を試しても泣き止まないことが続くと、イライラがつのるのは仕方のないことです。
とはいえ、大声で怒鳴ったり、赤ちゃんを手荒く扱ったりするのはNGです。
ママやパパのストレスケアも大切なので、赤ちゃんから離れる時間を作る、話を聞いてもらう等、ストレスを開放することも忘れないようにしましょう。
すぐに抱っこすること
ひと昔前は夜泣きをしたら、すぐに抱っこするのが良しとされていました。
しかし、抱き上げたことで覚醒してしまうこともあります。
眠いのにふと目が覚めてしまったことで夜泣きしている場合もあるので、寝かせたまま少し様子をみるようにしましょう。
夜泣き対策グッズ
夜泣き対策に役立つグッズを紹介します。
お気に入りのタオルや毛布
赤ちゃんが寝るときに使うお気に入りのタオルや毛布を作っておきましょう。
普段から愛用している「寝んねタオル」や「寝んね毛布」があるだけで安心して気持ちを落ち着けることができます。
おくるみ
おくるみで程良く包まれることで赤ちゃんはママのお腹の中にいるときのような安心感を覚えます。
おくるみは「4~5時間寝てくれるようになった」「朝まで寝ることができた」など夜泣きに効果があったという意見が多いです。
おしゃぶり
夜泣き対策でのおしゃぶりの使用には賛否両論ありますが、効果があったという声も多いです。
歯並びへの影響やおしゃぶり依存など、懸念される面もあります。
しかし、豊富な種類の中から合うものを選ぶこともできますし、おしゃぶりに依存したとしても一時的なことです。
心配しすぎるよりも試してみる価値があるといえます。
まとめ
赤ちゃんの夜泣きは、成長の過程でどうしても起こることです。
原因があれば対処ができますが、はっきりした原因のない夜泣きに対しては、ママやパパが頑張ってもどうしようもないこともあります。
そんな時に自分を責めてしまうかもしれませんが、赤ちゃんの夜泣きで自分を責める必要はありません。
今回紹介した対処法を試しながら、気分転換しつつ夜泣きの期間を乗り越えていきましょう。
この記事を書いた人
メルシーママン編集部
育児に関するお役立ち情報やママさんたちが感じているお悩みを解決できるような情報を発信します!