でんぐり返しは何歳からできるの?うちの子は早い?遅い?解説します!
上記のように、うちの子はいきなりでんぐり返しができるようになったという方もいます。一方で、周りの子たちはでんぐり返しができるようになっているのに、うちの子はまだできない、と焦っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、でんぐり返しが何歳からできるようになるのか、またそのポイントを説明します!
でんぐり返しができるのは何歳から?
でんぐり返しとは、手をついた状態で頭を体の下に運び、背中を地面につけて1回転し、再び起き上がる動作のことを言います。後ろに回ることもでんぐり返しと言うようです。
幼児教育で推奨される時期がある
でんぐり返しができるようになるのは、3歳からだと言われています。3歳になると筋力がついて、両手で頭や身体を支えられるようになるからです。他にも、コミュニケーション能力が発達して、でんぐり返しのやり方を理解できるようになることや、その場所がでんぐり返しをしていい場所かどうかが判断できるようになることも挙げられます。
よって、幼児教育ではこの時期から行うことが推奨されています。
早い子だと相当早い?
1歳半の子で、足と足の間から顔を覗かせて上下さかさまに見ていたら、前側にバランスを崩したタイミングで、たまたまでんぐり返しができてしまった、ということもよく聞かれます。一度その感覚を理解すると、またやろうとして繰り返し、体感として身についていきます。
しかしまだ、やることに夢中になって安全性が理解できない歳です。アスファルトなどの固い地面でやろうとし始めたり、手をつけずに顔面から打ってしまったり、テーブルや窓にぶつけてケガをしてしまう事例もあり、最悪の場合は後遺症が残ってしまう事態になることもあります。
もし、早い歳からできるようになった場合には、正しいやりかたを教えたり、安全な場所でできるように整えたり、その子どもの行動に注意して見るようにしていきましょう。
でんぐり返しができる時期には個人差がある
遅い子だと5〜6歳までできない子もいます。なので、できなくても焦る必要はありません。親が焦ってしまうと、子どもも責任感やプレッシャーを感じて焦ってしまい、自己肯定感が下がったり、運動は楽しくないものと感じてしまいます。気長にできるようになるまで、繰り返し練習していきましょう。
ただし、小学校に上がって、でんぐり返しに限らずさまざまな運動が著しくできない場合、もしかしたら発達遅延が疑われるかもしれません。そのような状態の場合は、一度病院でみてもらうとよいでしょう。
でんぐり返しができるようになるメリット
でんぐり返しができるだけでも、立派に成長していると感じます。加えて、ただ単にでんぐり返しができるだけでなく、それ以上のメリットがあります。
手足の筋肉がついてバランス感覚がつく
身体をうまく回すには、そのための手足の筋肉が必要です。繰り返し行っていくことで、そのうち筋肉がついて、バランスが取れるようになっていきます。身体の中心の軸を意識するようになり、でんぐり返し以外のバランスが必要な動きもできるようになるでしょう。
乗り物酔いの防止になる
でんぐり返しを繰り返し行うことで、三半規管が鍛えられていきます。身体の平衡感覚が身につくことで、環境の変化に対応しやすくなるでしょう。特に車や電車など、揺れやすい環境になっても、身体のバランス感覚を保つことができ、乗り物酔い防止につながります。
転んだ時の受け身がとれるようになる
始めは失敗すると横に転がったり、背中からついてしまい、なかなか思った方向にいきません。ちょっと痛い思いをしますが、子どもはこういう冒険が大好きです。繰り返し練習しているうちに、失敗しないように身体をコントロールする力が養われていきます。また、顔より先に手がつけるようになって、上手に受け身がとれるようになっていきます。
でんぐり返しの教え方のポイントとは?
適齢期になって、でんぐり返しを教えたいときに、おさえたいポイントがあります。
練習段階にわけて順序よく教えること
いきなりでんぐり返しができるようになる子もいますが、かなり運動能力が高い子でしょう。基本的には、いきなりやらせてできるものではありません。後ほど説明しますが、1つ1つの段階に分けて教えていくことで、順序よく少しずつ理解して次に進むことができ、安全に身につけることができます。
補助をしてあげること
初めてでんぐり返しをするときには、でんぐり返しをするための筋肉がまだできていません。その状態でいきなりやらせると、思わぬ方向にいき、事故につながります。また、どの動きが正しい動きなのかを理解するためにも、初めのうちは補助をするようにしましょう。
楽しい雰囲気をつくって褒めながらすること
運動は単にできるようになるものだけでなく、できるようになった達成感を味わうことができます。達成感を肯定していくことで、子どもの自信や自己肯定感につながります。
なかなかできない子もいますが、その時には怒ったり叱ったりしてはいけません。厳しく教えても「運動は辛いもの・苦しいもの」と認識するだけです。
「運動は楽しいこと」と教えながら、できたら褒めることを意識しましょう。
安全な場所でやること
勢いよく頭や背中を打っても痛くないように、幼稚園や児童館などで運動マットがあるときには広めに敷き、自宅の場合は布団やマットレスを敷きましょう。
また、思わぬ方向に転んでもぶつけたり落ちたりしないように、高さのない場所で、広く場所を取ることが大切です。
でんぐり返しは順序よく教えていこう
でんぐり返しができるようになるまでの、練習段階を説明していきます。
でんぐり返しをする最初の姿勢
まず、両手はパーに開き、その両手を足元より少し先につきます。両手をパーに開くことで、手全体で身体を支えられます。お尻は浮かせた状態にしましょう。このとき両足が開いていると、まっすぐ回転できないため、しっかり閉じます。
でんぐり返しで回るときの姿勢
ここから一気に回る段階に入ります。目線はおへそを見るようにして身体全体を丸め、両手に均等に体重をのせます。後頭部を最初に地面につけ、その次に背中をついて、転がります。
このときに、頭のてっぺんからついてしまうと上手く回れずに倒れる原因にもなりますし、頭に一気に体重がかかり首をケガする原因にもなります。このときには、後頭部に手をあてて補助しましょう。コツは「おへそを見る」ことです。
なかなか回れない場合には、後頭部が着くであろう位置のちょっと先に枕を置いて置き、枕に背中をつけるイメージで回ると感覚がつかみやすくなります。
でんぐり返しから起き上がる姿勢
3歳の子がでんぐり返しをし、お尻からペタっと座る状態になるだけでも、十分にできているといえるでしょう。
それ以上の年齢の子で、最後まできっちりできるようになるためにはさらにコツが必要です。勢いよく回れるようになったら、その勢いで両足をつき、前を向いて起き上がります。
両手をまっすぐにした状態で立ち上がれるようになったら、たくさん褒めてあげましょう。
起き上がれない場合には、背中に手を当てて勢いを足してあげると上手くいきます。
なかなか立ち上がれない場合には、両足は伸ばさずにお尻に近づけるようにして、手を前にまっすぐ伸ばすように意識させてみましょう。
楽しくでんぐり返しを身につけていこう
今回は、何歳からでんぐり返しができるようになるのかと、でんぐり返しのコツについて説明してきました。遊びの延長で楽しくでんぐり返しができることは、成長発達にとってとても良いことですが、安全な場所で正しく行えるように親が注意することも大切です。
できなくてもそのうちできるようになると、気長に成長を待っていきましょう。
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この記事を書いた人
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