セルフねんねはいつから?赤ちゃんがひとりで寝るトレーニング方法を解説
赤ちゃんの寝かしつけについて、「抱っこしていないと寝てくれない」「寝るまでに時間がかかってしまう」「寝てもすぐに起きてしまう」などと悩むママやパパは多いのではないでしょうか。
「セルフねんね」で赤ちゃんが自分で寝てくれるようになれば、家事や自分の時間ができて良いのにと、一度は考えたことがあるでしょう。
セルフねんねを成功させるには、寝る時の接し方だけでなく、環境や日中の生活を整える必要があります。
本記事では、セルフねんねを始めるタイミングや、トレーニングの基本、成功のコツなどセルフねんねに関する疑問点について解説していきます。
赤ちゃんとママ、パパがぐっすり眠れるよう参考にしてみて下さい。
セルフねんねとは
セルフねんねとは、ママやパパが寝かしつけをしなくても赤ちゃんが一人で眠ることです。
大人は一人で寝ることができますが、体内時計が未熟な赤ちゃんはまだ一人で寝ることができません。そのため、抱っこやトントン、添い寝、手を繋ぐなどして寝かしつけをします。赤ちゃんが成長すると自然とセルフねんねできるようになりますが、その時期には個人差があります。生後数ヶ月でセルフねんねができるようになる子や、5歳を過ぎてもまだ寝かしつけが必要な子などさまざまです。
セルフねんねはいつから始まる?
セルフねんねはいつから始めたらいいのでしょうか?
ここでは、セルフねんねはいつから始まるかについて、以下の2つを解説します。
- ・セルフねんねが始まるタイミング
- ・セルフねんねができるようになるまでの流れ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
セルフねんねが始まるタイミング
赤ちゃんのセルフねんねを始める月齢の決まりはありませんが、本格的なトレーニングをする時期は4〜6ヶ月以降をおすすめします。この時期になると、睡眠リズムが整ってきて、夜間の授乳回数が減ってくるからです。
始めるタイミングを決める時は、赤ちゃんの様子を見ながらも大切ですが、ママやパパが赤ちゃんの寝かしつけで悩みがある場合は始めてみましょう。
セルフねんねは、トレーニングをして絶対にできるようにしないといけない訳ではありません。赤ちゃんが成長すると、睡眠サイクルが整うので自然と夜になると寝るようになります。
赤ちゃんの寝かしつけについて、今は特に悩みがない場合は、始めるのはもう少し先でもいいでしょう。
セルフねんねができるようになるまでの流れ
セルフねんねトレーニングを始める前に、まずいつから始めるか計画を立てましょう。
トレーニング期間を決めるポイントは以下の3つです。
- ・2週間〜1ヶ月間でイベントの予定がない
- ・体重が順調に増えている
- ・体調が良い
トレーニング中は、ご飯やお風呂などの時間を決めて、生活リズムを作ります。ルーティンにすることで少しずつ夜にスムーズに寝れるようになります。旅行などの予定があると、ルーティンを続ける事が難しくなるので、出来るだけ家でゆったりと過ごせる期間を選ぶと良いです。
また、体調が悪いと赤ちゃんは不安と不快で不機嫌になってしまい、なかなか眠れません。
体重の増え方やその日の体調をみて、赤ちゃんの体調と機嫌が良い日に始めましょう。
セルフねんねトレーニングは、赤ちゃんが寝る場所から少し離れて見守ります。赤ちゃんの隣での見守りから始めて、3日経ったら少しずつ距離をとります。部屋の外に行っても赤ちゃんが寝れるようになったら成功です。
トレーニングを始めて、3日間は赤ちゃんはなかなか眠れずに泣くでしょう。
抱っこや授乳で寝かしつけしてあげたくなりますが、この3日間を乗り越えると、寝る時間が少し早くなるなど、効果が少し見えてきます。
2週間〜1ヶ月程続けるとセルフねんねができるようになる子もいます。
夜の就寝時からトレーニングを始めて、慣れてきたら昼寝や朝寝でも挑戦してみましょう。
セルフねんねトレーニングの基本
ここではセルフねんねトレーニングの基本について、以下の4つを解説します。
- ・睡眠環境を整える
- ・生活のリズムを整える
- ・赤ちゃんの寝かしつけのルーティン
- ・継続して実施する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
睡眠環境を整える
赤ちゃんも大人と同じで、良く眠るためには環境を整えることが大切です。
良い睡眠環境のポイントは以下の通りです。
明るさ | ・理想は真っ暗だが、できるだけ暗くする
・授乳やおむつ交換の時はスタンドライトを使う ・遮光カーテンで日光が入らないようにする |
音 | ・全く音がない部屋だと物音に敏感になる可能性がある
・テレビの砂嵐や波の音などのホワイトノイズは胎内音に似ていて安心できる |
室温・湿度 | ・室温は20〜22℃が目安
・湿度は40〜60%が目安 |
服装・寝具 | ・通気性のいい素材にする
・寝具は軽いものを選ぶ ・寒い時期には着せすぎないように気をつける |
上記はあくまで目安です。赤ちゃんによって好みや落ち着く環境は違うので、赤ちゃんの様子を見て、その子に合うように整えましょう。
赤ちゃんは体温調節をまだ上手にできません。手足や背中、頭が汗ばんでいないかや、手足の冷たさを確認して、温度や湿度を調節すると良いです。
生活のリズムを整える
良く眠るためには、生活リズムを整えることが大切です。朝起きてから夜寝るまで、寝る時間だけでなく、授乳やご飯、お風呂の時間を決めて生活をすると、自然に生活にリズムができます。
全ての時間を決めるのが難しい場合は、順番を決めるだけでも良いです。
朝起きたら、カーテンを開けて15分程日光を浴びることで体内時計が整い、夜に寝つきが良くなります。日中はなるべく明るい場所で過ごし、夕方からは少し照明を暗くして過ごしましょう。
赤ちゃんの寝かしつけのルーティン
赤ちゃんが「今から寝る時間だ」と分かると、自然に眠くなります。そのためには、寝かしつけ前の流れをルーティン化すると良いです。
ルーティン化するときのポイントは以下の3点です。
- ・寝る直前の授乳について
- ・寝る前の落ち着く活動
- ・ねんねサインを見逃さない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
寝る直前の授乳について
寝る直前に授乳をして、ミルクや母乳を飲みながら赤ちゃんが寝ることには特に問題ありません。しかし、セルフねんねをする場合は、飲みながら寝るのではなく、授乳後に寝室に移動して寝床で寝るという流れが理想的です。授乳しながら寝る癖がついてしまうと、夜中に起きてしまった時に、「おっぱいがない」と不安になり泣いてしまいます。この場合、夜中に再度寝かしつけすることになるので大変です。おっぱいがなくても眠れるようになると寝かしつけが楽になります。授乳中にどうしても眠ってしまう場合は、授乳後に歯磨きや絵本を読む時間を入れると良いでしょう。
寝る前の落ち着く活動
寝る前には、絵本や歯磨きなどを毎日ルーティン化することで、赤ちゃんは「これが終わったら寝る」と自分で寝る時間が分かるようになります。
おもちゃで遊ぶのはリビングなどにして、寝室にはおもちゃを持ち込まないようにすることで、赤ちゃんは寝室は寝る場所と覚えるでしょう。
ねんねのサインを見逃さない
赤ちゃんには眠くなると出るサインがあります。
- ・あくび
- ・目をこする
- ・目を大きく開く
- ・顔をこすりつけてくる
- ・ぐずる
- ・手足が温かくなる
このサインが出たタイミングで寝かしつけをするとスムーズに寝てくれるようになるでしょう。
継続して実施する
セルフねんねのトレーニングは継続して行うことが大切です。やってみて上手くいかないと感じても、同じ方法を最低3日間は続けてみましょう。3日続けると赤ちゃんが慣れてきて何かしらの良い変化があるかもしれません。寝るまでの時間が短くなるなど、少し変化があって続けられそうであれば、2週間〜1ヶ月続けてみましょう。3日やってもあまり変化がない時は方法を変えてみると良いでしょう。
セルフねんね成功のコツ
ここではセルフねんね成功のコツについて、以下の2つを解説します。
- ・日中の活動が重要
- ・夜間の対応方法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日中の活動が重要
セルフねんねができるようになるには、日中に活動して夜までに適度に疲れさせることで、夜になると自然に眠くなります。日中にたっぷりと身体を動かすことを習慣にできると良いでしょう。他にも2つのポイントがあります。
- ・お昼寝の管理
- ・適度な刺激とリラックス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
お昼寝の管理
夜に早く寝てほしいからといって、お昼寝の時間を減らしてはいけません。
お昼寝の回数は9ヶ月以降は1日2回で1回のお昼寝の時間は1時間以内にしましょう。お昼寝を含めて1日の睡眠リズムを作ることが大切です。
夕方にお昼寝をしてしまうと、夜に眠れなくなるので、午後の遅い時間に寝てしまわないように、遊ぶなどして眠気を紛らわしてあげると良いでしょう。
適度な刺激とリラックスタイム
日中にしっかりと身体を動かして疲れさせて、夕方からはリラックスすることで、夜に良く眠れるようになります。
日中は、公園や児童館で身体を動かして刺激を受けましょう。赤ちゃんは歩くことができなくても、外出をすることで、外の空気や他の人の声などで刺激を受けます。
夜にはリラックスできるように、ゆったりと絵本を読むなどして過ごしましょう。日中と夜で活動のリズムを分けることで、赤ちゃんは自然に昼と夜が分かるようになります。
夜間の対応方法
ねんねトレーニング中は、赤ちゃんが寝るまでママやパパも大変です。赤ちゃんが夜間に起きてしまったときの対応のポイントが2つあります。
- ・夜泣きへの優しい対応
- ・自立を促す優しい接し方
それぞれ詳しく見ていきましょう。
夜泣きへの優しい対応
赤ちゃんが夜に泣いてしまうと、すぐに抱っこしてあげたくなりますが、セルフねんねトレーニング中は少し泣いたくらいなら見守ってみましょう。
「大丈夫だよ」や「ここにいるよ」などと声をかけたり、トントンしてあげると良いです。
激しく泣いているときは、抱っこしてあやして、落ち着いたらまた寝かせてあげましょう。
自立を促す優しい接し方
ねんねトレーニングをすることで、赤ちゃんの自立を促します。夜に起きてしまった時や、なかなか寝てくれない時は、焦ってしまう事もあるでしょう。ママやパパの焦る気持ちが赤ちゃんに伝わってしまい、赤ちゃんは眠れなくなってしまいます。優しい声かけをたくさんしてあげましょう。赤ちゃんに愛情が伝わり、気持ちが落ち着いて自分で寝てくれるようになるでしょう。
セルフねんねトレーニングのよくある質問
ここではセルフねんねトレーニングのよくある質問について、以下の5つについて解説します。
- ・急にセルフねんねするようになる?
- ・トレーニング中に赤ちゃんが泣いたらどうする?
- ・寝返りをした際の対処方法は?
- ・セルフねんねのトレーニング期間はどのくらい?
- ・夜間授乳とセルフねんねトレーニングの両立
それぞれ詳しく見ていきましょう。
急にセルフねんねするようになる?
赤ちゃんの性格など個人差はありますが、環境や睡眠リズムを整えるだけでセルフねんねができるようになる子もいます。
また、セルフねんねトレーニング中に何日も泣いていた子が、急にセルフねんねができるようになる場合もあります。赤ちゃん次第なので、焦らずに気長に過ごしましょう。
トレーニング中に赤ちゃんが泣いたらどうする?
セルフねんねトレーニング中に赤ちゃんが泣いてしまう事もあるでしょう。
寝言泣きの場合もあるので、何もせずに3分程は見守ります。それでも泣き止まない場合は、声をかけてあげましょう。激しく泣いている場合は放置せずに、抱っこしてあげると赤ちゃんは落ち着きます。抱っこで寝かしつけせずに、赤ちゃんが安心したら寝かせて、眠るまで見守ります。
寝返りをした際の対処方法は?
赤ちゃんの寝る姿勢は、乳幼児突然死症候群の予防のために、仰向けが良いとされています。うつ伏せで寝てしまった場合は、そっと仰向けにしてあげましょう。
1歳を過ぎた子であれば、自分の寝やすい姿勢を見つけるために、寝るまでの姿勢がうつ伏せでも少し見守ります。よく眠ってから姿勢を直してあげると良いです。
セルフねんねのトレーニング期間はどのくらい?
赤ちゃんの個人差がありますが、セルフねんねのトレーニング期間は2週間〜1ヶ月程です。
赤ちゃんによっては、短期間で成功する子もいますが、最低2週間はかかると思って、始める時期を決めましょう。
夜間の授乳とセルフねんねトレーニングの両立
セルフねんねトレーニングを始めても夜間の授乳を辞める必要はありません。赤ちゃんの月齢によって夜間の授乳回数は違いますが、その子のリズムに合わせて夜間授乳の時間を決めると良いです。授乳後に寝かせるのが理想ですが、授乳中に寝てしまった場合はそのまま寝かせてあげましょう。授乳で寝ることが続かないようにすれば大丈夫です。授乳の時間ではないのに起きてしまった時は、授乳せずに寝かせてあげましょう。
まとめ
今回は赤ちゃんのセルフねんねをするときのポイントを解説しました。
- ・始めるタイミング
- ・トレーニングの基本
- ・成功のコツ
- ・トレーニングのよくある質問
それぞれ解説しましたが、セルフねんねトレーニングは赤ちゃんが自分で眠れるようになるためのトレーニングです。個人差があるのでスムーズに眠れる子もいれば、なかなか眠れない子もいます。上手くいかない場合でも、あまり神経質にならなくても大丈夫です。時間がかかっても焦らずに、ゆったりとした気持ちで試してみてください。
この記事を書いた人
メルシーママン編集部
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